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とある家庭の話です
毎年節分になると父親が鬼を演じます
それも
できるだけクオリティ高く
子供達も成長し
鬼の正体にも気づき始めているだろうと思い
そろそろ和気あいあいな節分でもいいのかと考え始めていたのですが
子供達は鬼の到来に怯え
撃退計画まで考えている様子
ここまで怯えられると
ある種の期待のようにも感じられ
今年も決意しました
急いで全身真っ黒に着替え
それらしい格好をしていざメイクをしようとすると
マジックペンが無い・・・
メイクの要が無いと分かり代用品での作業を考えましたが
ボールペンじゃ日付が替わる
しかたなく全身黒づくめの不審者スタイルでペンを買ってくると
今度こそきちんとメイクして
まずは玄関の擦りガラス越しに
シルエットアピールタイム
鬼の到来をお知らせ
の予定が待てど暮らせど
室内には悲鳴は上がらず
それどころか楽しそうな話し声が聞こえます
寂しさに業を煮やし
一気に室内へと進みます
この急な登場も
これはこれで効果的だったようで
ピタッと家族の会話と動きが止まります
しかし今回は
メイクの上に市販の落花生に付いてくるポップな鬼の面を被っています
これに油断して少し緊張の緩んだところへ近づいて行き
頃合いを見て面を脱ぎ捨て
仮面の下の正体をさらけ出します
メイクの都合上あまり視界と呼吸が良くありませんが
しっかりと場の空気が凍りついたことを感じ取り
一気に子供たちの方へ近づいて行き手を延ばします
ここにきて長男の猛烈な反撃が始まりますが
所詮は1人の抵抗
ほっといて次男と長女を攻めたてます
恐怖におのの子供達を追いかける
これこそが鬼冥利
しかしこれが長男の兄妹愛か闘争心かに火をつけてしまったようで
顔面にびっくりするほど強烈な豆を浴びました
ホントに殴られたんじゃないかと思うような
強烈なやつです
これもまた鬼冥利?
この一撃に父親も恐怖し後ずさり
呼吸も急激に苦しくなり活動限界を察知して
ギリギリまで鬼を演じ切ると
文字通りに逃げ返りました
毎年嫌々やっているわけではないのですが
そろそろ簡単なやり方でもいいのでは?と思ったり・・・
止め時を失った父親の話です
鬼の正体はこちら
https://ameblo.jp/seikotsumizuki/
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